固体培養(製麴)
1987年11月 社団法人発明協会より「発明奨励賞」
回転式自動製麹装置は円盤とも呼ばれ、小容量から大容量処理までの盛込み・手入・出麹作業等を完全機械化。
固体培養の完全自動かつ無人製麹でコスト削減に貢献します。
製麴工程は酒、味噌、醤油等の醸造製品を作るうえにおいて、最も重要なものであり、麴の良否によって製品の良否が決定されるといっても過言ではありません。
高品質でしかも低コストの麴を作る決め手は何といっても盛込や手入及び出麴作業に人手を要せず、麴が成長するのに必要な温度や湿度の管理が完全でしかも無人化され、自動的にできるものでなければなりません。
この装置は小容量処理から大容量処理まで、盛込、手入、出麴作業等を完全に機械化したもので、好評を得て近年急速に普及しております。
この装置により完全自動かつ無人製麴で徹底的なコストダウンが可能となり、最高の品質を得るための最適制御をめざすコンピューターシステム(ベクトル制御)を組み入れたものもすでに完成し稼動しています。
また無菌固体培養システムも完成し、実用化の段階に入っています。
1. 盛込、手入、出麴作業がボタン操作のみで自動的にできる。(コンピューター制御により盛込、手入、出麴排出まで製麴の全工程を完全自動で無人化運転することも可能。)
2. 出麴排出は残量がほとんどなく完全に排出。
3. 盛込は盛込移動コンベア等により行うため盛込原料を押しつけることなく均一に盛込。
4. 手入機は特殊構造の攪拌羽根を採用しているため動力が少なく、培養床面まで完全均一に手入が可能。
5. 装置の細部については食品衛生、微生物学的見地より殺菌、洗浄、掃除がしやすい構造。(自動洗浄装置の取付も可能。)
6. 要部材質はステンレスを使用しているため耐久性にすぐれ、清潔。
月桂冠株式会社 醸造部 大手一号蔵醸造グループ グループリーダー 阪本 充 氏
使い勝手がものすごく良い。そもそも人力で製造するには無理な量。回転式自動製麹装置を導入して圧倒的に省人化されただけでなく、湿度と温度のコントロールの精度の高さも保てるようになった。『山田錦 純米』のような特定名称酒の麹を作るときには、突きハゼ麹になりやすいよう除湿コントロールして培養パターンを変更する。
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