固体培養(製麴)
吟醸用、大吟醸用の麹は高い品質が要求され、従来は蓋麹法に代表される3cm程度の薄盛製麹が人手によって行なわれてきました。
「完全無通風自動製麹装置」はこの蓋製麹法の考え方を巧みに利用し、盛厚を6cmとし麹層の上面と下面からほぼ均等に水蒸気を放出させ、その水蒸気潜熱で品温をコントロールします。
この水蒸気放出量を機能性布であるVEXラミネートと水蒸気分圧の考え方を採用することにより自動コントロールすることを可能としました。
VEXラミネートで囲まれた空間は空気の流れがなく、高品質かつ均一な麹を製造する最適な条件が実現しました。
1.棚はVEXラミネートで囲まれたネットコンベア上に麹を6cm堆積し、完全無通風状態で上下面から均等に水分を蒸発。
2.完全無通風製麹のため、吟醸・大吟醸に適した高品質かつ均一な麹ができる。
3.VEXラミネートと水蒸気分圧の考え方で麹からの水分蒸発量をコントロール。
4.「ベクトル品温制御方式」の採用で、品温は画面入力された品温パターンどおり自動制御。
5.自走式の手入れ機の採用により、製麹中の完全無人運転が可能。
6.ネットコンベアにはVEXラミネートを敷き、ネットの汚れを防ぎ、またVEXラミネートを取り外すと装置は開放状態となり洗浄性が良好。
7.床装置もVEXラミネートを採用し、高品質化と自動化を実現。